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02日々のことblog

Mailmag column0602|つけくわえていくコンセプト

更新日:22.06.02

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5月中旬、糧の母体であるNPOの総会がおわりまして昨年度の糧の会計の結果が出た。

頑張りが見えたところと、もうひとつイマイチだったなというところが「数字上」では出てきたのだけど、体感では昨年度は良かったんじゃないかと評価できるのかなと思っています。

来ていただいた皆さんの数や、売上もそうだし、それぞれの部門の販売量などしかり、みなさんのお陰で続けていく自信をいただけた気がしていて本当に嬉しさがあります。これが毎年、続くのがお店の運営というものだけど、実感を持って5年半続けてきてよかったと思えます。

 


 

それで、タイトルにも書いた「つけくわえたいコンセプト」の前に、今までやってきたコンセプトのおさらい。

糧は「食を通して、さまざまなことを学ぶ場所にしていきたい」というところからはじまっていて、それ自体もやれることが様々あるので、なんとかこれは納得できるような形にしていきたいと引き続き思っています。

お店の雰囲気的な部分で言うと、辿り着きたい境地イメージしてるのはシアトルにある「Pocket City Farm」(PCF)。画像はPERFECT DAYっていう雑誌のメディア媒体の紹介なので、よかったら見てほしい!で、共感してもらえるひといたら一緒に話せる時があったらいいなー。

 

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https://perfectday.jp/2019/05/pocket-city-farms/2/

 

彼らのコンセプトも素敵なのでちょっと抜粋

『アパートに住んでいる人がPCFに来て、ベランダで野菜を育てるようになったら嬉しいし、その人たちがここで仲間になって、情報を共有するコミュニティができたらそれは素晴らしいこと。フードシステムと人々のリンクを取り戻し、その重要性を共有できる豊かな人のつながりを生み出すことが私た ちの動機だから』

糧でも食を通して、社会にアクションをしていくというスタンスを持っていきたいと思っているのは当初から変わらず、PCFみたいに気軽さも大事にしていきたいなって思ってる。あとは糧が表現する方法をどのようにしていくかっていう話なのだと思う。

 

「そこに暮らすことで、その場所が良くなっていく」

それで、次に付け加えていきたいコンセプトについて。それは「そこに暮らすことで、その場所がよくなっていく」ということについて。

暮らすことで、自分の周りの場所が良くなるってなんだろう。そんなこと、津和野にくるまで意識をしたことなかったけど、これはとても大事なことだと思っています。

「まちづくり」のようなコミュニティだけの話のように聞こえるかもしれないけど、それももちろん含みつつ「暮らしの周辺環境」の話をみんなとシェアしていきたいなと思っています。

自分が好きな場所で暮らしていくことによって、水がきれいになり、土が豊かになり、収穫できるものが増え、さまざまな動植物にとっても住み良い場所。

友人が来た時に、落ち着いたり、感動したり、リフレッシュになったりする。そこにいる自分の家族も豊かになって、幸せになっていく。そんな場所をつくる方法を学んでいきたい。

ぼくのもうひとつの職業が空間(フィールド)の設計・工事というところもあって、さまざまなフィールドづくりの依頼がある。今、糧の一番近い場所で言うとinucalifeっていうドッグカフェ・ドッグランを作る予定の場所だったり、江津に1箇所、長門に1箇所の相談がある。

みんなが参加しやすいようにしていきたいし、みんなにとっての暮らしの糧になるような学びを展開していきたい。

その場所に暮らしを構えるだけど、他にあくせくせず、心身安定して暮らせるというユートピアなようなフィールドづくり、社会の不安定さに煽られる時期でも自立して安定している暮らしづくり、そういうもの皆さんどう思いますか?