トマトの種取り|種コラムextra01
更新日:17.07.25
今回は、ちゃんと自分で種にする実を選んで、種採りをする方法をお伝えします。
こぼれた種から育てる方法も魅力的なので、そういう色々な種採りの方法は畑の学校でお伝えできたらいいなと思います。
今回は中玉の在来トマト、キンカントマトで種採りをしました。
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◆母本選抜 ぼほんせんばつ
トマトは完熟した実から種を採れば、そのまま使えます。
家庭菜園ではあるものを必要な分だけ集めれば良いですが、より良い種を採ろうと思った時 <母本選抜> をします。それは、実がなっている株を見て、立派に形良く育っているもの。美味しく育っているもの、そんな風にして選びますが、こういう作業はあなたの感性が大切です。
「私から種を採ってね☆」とキラキラしている株を選べると良いです。種を採り続ける限り、ずっとこの種とあなたは人生を共にするわけですから、愛おしいとか、かわいいとか、好きとか、そういう感性を大切にしてくださいね。
自分が一番気に入った野菜たちに囲まれて、それを頂いて生きる。そういうことをイメージしながら種採りをしてください。そうするととっても幸せです。
◆追熟
実を収穫したら、そのまましばらく置いて追熟させます。真っ赤になって、ぶよぶよになります。自然の状態だと、実が割れて、実が土に落ちて種が広がります。それと近いところまで熟すのをまちます。今回は10日程置きました。
◆種を取り出して発酵させる
※用意するもの:瓶もしくはビニールの袋、ナイフ、スプーン、ラベルとペン
追熟させたら、私たちの作業の第一弾です。
種の部分を瓶に詰めてしばらく発酵させます。トマトを割って、スプーンなどで中のプリンとした部分を瓶に落とします。トマトの酵素ジュースが溜まっていきます。終わったら瓶のフタをして4日‐1週間程度発酵させます。かなり長いこと発酵させていても種は生きていますが、あまりおきすぎると(1ヶ月以上)、発酵しきって種も死んでしまうので気をつけてください。
この工程は、プリンプリンのゼリーが無くなって、種が洗いやすくなることと、発酵液によって周りの菌がなくなり、発芽にとって種にとって良い状況が出来ます。羊水と同じですね。
◆種を洗う
※用意するもの:ザル、天日に干すのに使う紙かアミ、袋もしくは瓶
種をザルに上げて洗って干します。4-5日干して、くっついている種をぱらぱらとバラします。そして冷暗所に保管します。この工程は、30日 畑の学校の当日に行います。どうぞお楽しみに!
ズッキーニの種取りの方法はこちらから
http://72recipes.jp/2017/07/25/tanecolumn-extra02/
7/30(日)畑の学校の詳細はこちらから
https://www.facebook.com/events/1909857215922290/?ref=ts&fref=ts
下の写真は7/25(火) の糧の農園の様子です