ズッキーニの種取り|種コラムextra02
更新日:17.07.25
かぼちゃ、ソーメンウリ、キュウリ、マクワウリ、ハヤトウリそういう瓜科の植物は、完全に虫媒花で、マルハナバチが受粉をしてくれます。こういうポリネーター(媒介者)がいるから、実がなるのですね。ハチがいなくなったら、こういう瓜科は人間が人工授粉しない限り実をつけることが出来ません。様々な木や植物の実も種も同じです。
ハチが住める環境を私たちは壊さずに守らなければいけませんね。
さて、人間が目的の種類のものを継ごうと思ったら、ハチさんではなくて、自分で人工授粉してあげないと、ほとんど他の瓜科と交雑してしまいます。
ズッキーニとソーメンウリは同じペポ種なので、簡単に交雑します。
すこし面倒ですが、気が向いたらやってみてください。僕も苦手です。 笑
種採りように実をつけたズッキーニは他に実をつけなくなるので、食べるものと別に用意してください。
◆母本選抜 ぼほんせんばつ
実がなっている株を見て、立派に形良く育っているもの。美味しく育っているもの、そんな風にして選びます。「私から種を採ってね☆」とキラキラしている株を選んでくださいね。あなたのパートナー選びです。
種採り用の株1つと、雄花を採る用の株が出来れば3-5株選んでください。無ければ同じ株から花を採るようにします。
◆花摘み
明日咲きそうな雄花と雌花を選びます。
花のつぼみが微妙に黄色くて大きいものを選びます。
2-3日かけて、そういう雄花を摘んでおいて、涼しい場所に袋に入れておいておきます。
雌花は、咲く1日前に袋をかけておくか、洗濯ばさみの小さいもので花が開かないようにしておきます。
◆花粉をつける
できるだけ早朝に花粉をつけに行きます。午後になると雌花がしおれてしまうことがあるので、少なくとも午前中には行ってください。
摘んでおいた雄花を花粉を確認します。黄色い粘ついた粉がついているはずです。それを確認したら花びらをとって3-5個用意します。雌花の袋をとって、雌しべに花粉をつけます。雌花に花粉がまんべんなくついたら、ハチが来ないうちにまた袋をかけます。
実が大きくなって褐色になるまで待ちます。
実を収穫して種をとり洗う
秋口ごろ、大きく育ったズッキーニを収穫して種をとります。
これも時期になったら畑の学校か、タネの図種館のページに上げますね。
どうぞお楽しみに!
30日当日は、運がよければ花粉付けをいっしょに行おうと思います。
お花のタイミング次第なので、どうぞタイミングが合うように祈っていてくださいね。
トマトの種取りの方法はこちらから
http://72recipes.jp/2017/07/25/tanecolumn-extra01/
7/30(日)畑の学校の詳細はこちらから
https://www.facebook.com/events/1909857215922290/?ref=ts&fref=ts
下の写真は7/25(火) の糧の農園の様子です