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02日々のことblog

未来の教科書 DAY2『移住者の教科書』レポート

更新日:19.09.26

未来の教科書Day2レポート。「移住者の教科書」をテーマに、藤井 裕也さんを講師にお招きし、第二回目の「大人の学び場」が実施されました。
(Day1レポートはこちらから)

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■講師紹介

□藤井 裕也
NPO法人山村エンタープライズ 設立・理事長など(省略させていただいた肩書きについては、実施前講師紹介記事を参照ください)。

|圧倒的な情報量で、様々な視点の現状を。

前回と違い、講師が一人だったため、午前中の2コマはどちらも藤井さんからのお話を伺いました。1コマ目が終わる直前に「実はここまでが自己紹介なんです」というお言葉からも伝わりましたが、とにかくたくさんの経験をされている方。仕組みや制度を始め、世の中・社会を幅広い視点で認識されていると感じました。
行政制度が作られている一方、その制度による恩恵をなかなか地域の方が実感できていない、という実情を表した「ラストワンマイル」という言葉を始め、行政・地元住民・移住者(地域おこし協力隊)とそれぞれの立場の意見・現状やボトルネックとなっている点について、圧倒的な情報量でお伝えいただきました(前回2枚だったグラレコが3枚に及ぶほどw)。

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|移住者に関する問題を「恋愛関係」から紐解く?

そして午後は、午前の学びをさらに深める時間へ。協同学習の仕方も前回からアップデートされました。
その顕著な点は、テーマごとにわかれるディスカッションの改善。前回はわかれるテーマが少し曖昧で、議論の終着点が見えずらい、などの声がありました。そこで今回は、事前にもらった課題意識を元に、行政と地元住民と移住者それぞれの間で生じている関係性の問題を、恋愛関係を例にまとめ、テーマとしました。「片思い」では「自分たちの想い・考えがなかなか相手に伝わらない!」、「遠距離恋愛」では「お互いに関係性はできているはずなのに、なかなか意思疎通がうまくいかずにちぐはぐしてしまっている」など、恋愛という例えがあることで、シチュエーションを想像しやすく、前回よりもかなり議論が白熱していました。「嫁・姑」グループでは、自分たちの抱えている悩みを共有し、カウンセリングをするような場面も。

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|現地で、意見を共有しあうから得られる学びがある。

テーマ・講師の方が変わることで、会場の空気も全然違ったなぁと感じる第二回。運営改善もあったことから「協同学習」の価値を改めて実感しました。
やっぱり、この場に来た人が、いろんな人と一緒に学ぶからこそ得られることがたくさんある。今回の参加者の方に後日いただいた意見で「最近、他にもいくつか講演会に行っていたけど、そこで聞いてきたことが全然学びになっていなかったことに気付かされた」というものがありました。「未来の教科書」では、講師の方から聞いたことを、その場でみんなと一緒に深めていくという時間があるからこそ、学びを自分のものとして落とし込める「大人の学び場」になっています。

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次回の学びのテーマは「町に好奇心を生み出す方法」。今までとは、また少し違ったテーマですが、これも超面白くなりそう。運営もどんどんアップデートさせています!
1日を通すことで得られる学び、という話をしましたが、午前だけ・午後だけでも十分価値ある学びの場です。ドネーション制という、金銭ハードルも高くない場ですので、少しでも興味のある方は、ぜひ足をお運びください!
(Day3のエントリーはこちらから)

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(文章:hiroki funayama)