Mailmag column0224|有機的な繋がりで
更新日:22.02.23
前回配信をお休みしましたが、気づいている方は少ないかなとおもいつつ、ソロリソロリと配信。
今回は糧で提供する野菜の話。
ここ5年の運営の中で大切にしていたのは「身土不二」という身近な人、場所から食材をいただくことで、その場所の水・空気・土をいただくという考え方で、野菜を身近な農家さんからいただいてきました。
津和野の野菜は寒暖差の影響なのか、青野山の噴火の影響なのかで味が濃い野菜ができるそうで、美味しい野菜が食べれるというので僕らは住みながらとても良い恩恵をうけてるなと日々実感しています。
津和野の農家さんが出荷する野菜は減農薬の方が多いようで、そのままでもいいのだけど、有機(的な栽培をする)農家も少しずつ増えてきているようだし、ぼくらもこのタイミングで糧で提供する野菜を有機野菜に変更しはじめることにしました。
育て方で良し悪しをみるものでもない
農薬をつかっている、つかっていない。
化学肥料をつかっている、有機肥料をつかっている、肥料はつかっていない。
タネはF1、固定種。
野菜の育て方はさまざまだし、選べる方法も、流派も数多ある。
歴史を紐解いたり、農薬や肥料のことを学んでいくとさまざまなレイヤーに分かれていることを学びつつあります。
農家さん其々に考え方があって、その方法を選択をしていることについて、ぼくらはからわらず尊重していきたいし、単純な判断で人の行動を批判したりすることをしないという前提で、僕らは「有機野菜」「自然栽培」という方法でつくる農家さんのものを優先的に買わせていただくという決断をすることにしました。
食の現在地は「ただちに影響はない」
キッカケは12月の山田正彦先生の講演会。
農薬や化学肥料、遺伝子組み換え作物、ゲノム編集食品、さまざまな新しい技術が生まれてきていて、消費側のぼくらにとっても数多な選択肢があることを知りました。
知らないまま選択をする。
知らないまま批判をし、印象だけで判断する。
そういうことはしたくないと思い、年明けから「遺伝子組み換え」や「ゲノム編集」の話、はたまた「有機栽培はなぜよいのか?」などいろいろなことを本を読みながら調べています。賛成も批判も両方とも読むといろんな風景がみえる(実は結構みんな遺伝子組み換えたべてるっていうのも、、びっくりした)
結論、いろいろな新しい技術については「ただちに影響はない」それが、影響はまだ明確でないということが結論なのだと思っています。なのでベターな選択肢として考えて行き着くのが「有機栽培」「自然栽培」だったのかなと思います。
食の循環を1件のカフェから小さくはじめる
糧は「有機栽培」「自然栽培」の野菜を買うことで、ぼくらが住む集落の単位から有機栽培の方を増やしていきたいと思う。それで少しずつでも、つくり手の分母が増えていくことで安心安全な食卓が増えていったらいいなと思う。
そういう循環をつくりたい、これが2022年3月からのテーマだ。
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