大地の再生講座 結の杜づくり@石見 | 3/17
[開催期間] 3/17(土)9:00〜17:00
facebookイベントページへ「参加予定」のクリックだけでは参加申し込みとはなりません。
必ず、フォームに入力の上、ご参加くださいませ。
◎参加申込フォーム< https://goo.gl/forms/BY0akiIPIJ1qPBRz1 >
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糧では2018年から、生きることの原点を土と考え
土をテーマにした様々な学びを企画しております。
今回の大地の再生講座では 山葵谷の谷洗いを行い
森の環境改善を見てゆきます。
空気と水の循環を体験することで、里の畑にも応用します。
石見地区で初の大地の再生講座となります。
たくさんの皆様の力をお借りして、
この後も、近隣地区の大地を再生するための活動につなげて参ります。
◎概 要
【日時】
3月17日(土)
・8:30〜受付
・9:00〜開始
・17:00頃終了予定 (進行状況によって遅くなる場合もあります)
【場所】 糧農園、わさび谷
【集合場所】 畑迫公民館 (島根県鹿足郡津和野町部栄346−1)
【参加費】 1日5000円
*山での作業となりますので、中学生以上の方のみ参加となります
*参加費用の中にイベント保険も含まれております
【昼食】 1000円
【服装】 長袖、長ズボン、長履 作業用手袋、タオル、帽子、雨ガッパ(上下)
*長靴:浅い川にある程度は入れるような作業のできる靴
【持ち物】
○三つ桑、移植ゴテ、剣先スコップ、チェンソー、大ハンマー、鉄杭、ノコギリ
・※ 用意できるものだけでok 余分に持参いただける方大歓迎です!
○ マイコップ・マイ箸
○飲み物
・※ こちらでもご用意致しますが、足りない場合の為お願いします
【申し込み方法】
facebookイベントページへ「参加予定」のクリックだけでは参加申し込みとはなりません。
必ず、フォームに入力の上、ご参加くださいませ。
◎参加申込フォーム< https://goo.gl/forms/BY0akiIPIJ1qPBRz1 >
【主催】一般社団法人 大地の再生講座・結の社づくり 石見支部、糧
・担当:山口、大江
・0856-72-0339
・72recipes@gmail.com
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■今回の開催に当たって。石見と山と里と■
島根県の石見地方は標高が1,000m前後の入り組んだ地形の中国山地から日本海に広がる地域です。花崗岩が風化したマサという崩れやすい地盤の上に成り立っています。 この地域では、平地では稲作を、山では季節の山菜や、栗、椎茸、山葵、猪などを食料として、そして焼畑や炭焼きなどを通して山と深く関わってきました。
そんな石見の西端、津和野の畑ヶ迫の小さな畑と
柿木村のワサビ谷で矢野さんが行う里山整備を学びます。
作業は主に山葵谷、谷という細長い基点から山、森の環境改善を見てゆきます。
今回の講座のキーワードは「谷洗い」と「空気」の視点です。
ワサビ谷には「谷洗い」という作業があります。谷洗いとはワサビを植える前に作ったワサビ谷の泥を流して空気と水の循環を整える作業です。 下見で来てくださった矢野さん、下村さんが「谷洗い」に注目されました。
「谷洗いという視点で、里山整備を行い、五感を使って空気の視点が理解出来れば、山、川、海の自然環境と向き合い、生態系の保存が出来る力を学べる。」
ワサビ谷はそれがわかりやすく、貴重な場所なのだそうです。
「そして、谷洗い(里山整備)を通じて、山の環境が良くなれば、大地は繋がっているので、その裾野である畑の土中も水と空気が循環する良い環境になります。空気の視点は、畑をする為の土台になります。」
~矢野さん~
■大地の再生講座の里山整備■
矢野さんが行う里山整備は、基本的に次のようなステップで進められます。
⒈既存物整理 そこ(空間や場)にある自然物、人工物がどんな風に置かれているか。 風・水・光に「人」を加えた4つのファクターを中心にそれぞれの動線をチェックし、そのバランスを保つメンテナンスを行う。
2.敷地造成 地形、動・植生、および大地の血管である「水脈」を読み、自然の地形に合わせた土地造成を行う。
3.水脈整備(空気が正常に通る、通気排水網の整備) 現地の自然素材(木の枝、葉、石など)を使って、円滑に流れる水脈、泥水を出さない「等速水脈」を整備する。 また、水脈に対して、例えば合流点など「ツボ」に当たるような場所に通気穴を点在させていく。
4.グランドカバー 大地の傷口のような裸地を、現地の自然素材(腐葉土、炭、下草、砂、砂利、etc.)を使ってカバーし、回復させる。
【杜の学校 矢野智徳からのコメント】
~「大地の再生講座 結の杜づくり」に向けて~
日本の各地で、 傷んできた大地の再生講座をひらかせてもらうようになり 、 大地の再生は、関わる〈四者〉の結い作業(協働作業)によっ て 成り立ってゆくものだと 改めて思うようになりました。
一. 杜の学校
二. 講座の参加者
三. 講座で関わる地域(人社会)
四. 講座で関わる自然(生き物社会)
杜の学校と参加者の方だけのギブ&テイクでは終わらない 。
その学びと改善の余波は、直接流域におよび、 その場とその周囲に影響し合う責任を 問われてゆくことになるでしょう。
“結の杜づくり”
それは、まるで おまつりのおみこし担ぎのよう。
−− 誰かがつかれたら誰かが入れ替わり、
力のある人・ない人 それぞれに力の流れをつむいで
おみこしは進んでゆく。
命の作業は、 あわてず、あせらず… でもゆっくり急げ。
人だけが楽しむのではなく、
みなが力を出し合う、ささやかな結い作業によって 命はつながってゆく。
−− それは、小さな動きから大きな動きまでが連鎖してゆく
自然の生態系の動き・流れそのものに重なります。
そもそも「杜」の語源とは、
−− 人が森の神に誓って
「この場を、傷めず、穢さず、大事に使わせてください」
と祈りを捧げて、ひも(紐)張って囲った場、を意味する和語 −−
と、ある本に記されていました。
この大地の再生講座(学び)が
願いや想いだけにとどまらず、具体的な
大地の要である水脈機能(大地の空氣と水の循環)を回復
するための、 人と自然との協働作業(結)として
一歩一歩つむがれてゆくことを願い、
今年もスタートしていきたいと思います。
杜の学校 矢野智徳