整体庵 結び、松永さんの冬の便り|冬季の養生法②
更新日:21.02.03
こんにちは、整体師の松永です。
前回、意識して肩を下ろして首をゆるめる、というお話をしました。
肩こりでお悩みの方から「肩甲骨の周りが硬い、動かせない」という声をよく聞きます。
ですが、こう仰る方でも肩甲骨を ・背骨に向かって引き寄せる ・頭の方向に持ち上げるといった動きは案外出来ているものです。
実はこれらの動きは背中にある筋肉が関わっています。
肩甲骨を動かそうとすると背中に意識が向いてしまうため、この2つの動きに偏ってしまいがちです。
肩甲骨は上に挙げた2つとは反対の ・背骨から引き離す ・下に下す という方向にも動かすことができます。ですが、これらに関わる筋肉は胸や脇の下にあるため、 背中を意識すればするほど、使いづらくなってしまいます。
なので「動かせない」となってしまうのです。
ではどうすればいいのでしょう?
私はいつも、肩甲骨そのものではなく「肩甲骨を支える骨」を動かすように指導しています。その骨とはズバリ「鎖骨」。
鎖骨は、肩甲骨と体幹を繋ぐ唯一の骨です。なので、鎖骨が動けば肩甲骨もそれに伴って動いてくれます。また鎖骨に意識を切り替えることで背中の不要な力みがとれて、よりスムーズに動かせるようになるのです。
下のリンクのブログで鎖骨を動かすワークを紹介しています。
ぜひ実践して、鎖骨と肩甲骨の動きを感じてみてください。
2月3日から2月17日は二十四節気の第1節、立春。
春に向かって徐々に暖かさが増してゆきます。
冬の間こわばりがちだった肩を解きほぐして、 軽やかな身体で春を迎えましょう!